分譲マンションを購入し、様々な手続きを経て入居し、「あー、新居はいいなあ」とほっとしているあなた。喜びにひたるのも良いですが、ここがゴールではありません。むしろ、購入してからが始まりなのです。
●二つの立場!
分譲マンションに住んだとたんに、あなたは「二つの立場」を有することになります。
ひとつは、「住戸部分の所有者」という立場です。
「住戸部分」とは、あなたが購入したマンションの部屋の内部のことです。専門的な言葉では、「専有部分」といいます。
この部分はあなた個人の単独所有物で、「新居はいいなあ」と実感できる部分です。
もうひとつは、「住戸部分以外の部分の所有者」という立場です。
「住戸部分以外の部分」とは、ややこしい言い方ですが、あなたの部屋や他の購入者の部屋以外のすべてのものを指します。具体的には、共用廊下、エレベーター、給排水設備や建物構造部分などがそれにあたります。専門的な言葉では、「共用部分」といいます。
あまり知られていないところですが、これらもあなたの所有物です。ただし、単独所有物ではなく、他の購入者(所有者)全員との共同所有物です。
マンションで生活していくためには、この「二つの立場」、特に後者の「共用部分」の共同所有者としての立場についての理解が絶対に必要なのです。
「専有部分(自分の部屋の中)」は、単独所有ですので、自分の好みである程度自由に模様替えなどができますが、「共用部分(部屋の中以外の部分)」は、他の所有者全員との共同所有ですから、自分の考えだけで勝手に手を加えたりすることは一切できません。他の所有者全員と共同して維持・管理の計画をたて、実行していくことが必要になるのです。それを行うための組織が、「管理組合」です。
●管理組合はみんなで組織する!
あなたが買ったマンションの部屋(専有部分)は、建物そのもの(共用部分)なしには存在できません。したがって、あなたはマンションの部屋を購入した時点で、建物そのものの維持管理を行うための「管理組合」に自動的に加入することになります。このことは、「建物の区分所有等に関する法律」という法律により定められていますので、マンションの部屋を所有している限り、「加入しない」とか「脱退する」ということはできません。
管理組合では、所有者全員が参加する「総会」で建物や設備の維持・管理の計画をたてるとともに、そのマンションにおける生活上のルールを決定します。「総会」で決定された事項は、所有者の中から選ばれた代表である「理事会」が中心となって実行していきます。
また、「総会」で決定されたルールは「管理規約」として文書化されます。
所有者全員が協力し合って、「共用部分」の適時・適切な維持・管理を行い、定められたルールを守っていくことが、マンション全体の居住価値を高めることにつながります。これが本当の「マンション管理」です。
●コミュニティの形成を!
マンション管理をしていく上で、自分たちのマンションをどのようにしたいのかということについて、他のマンション購入者(所有者)たちと腹を割って話し合うことは必要不可欠です。そのためには、他の購入者(所有者)と良好なコミュニティを形成することが大切です。日ごろからあいさつをするなどして、他の所有者と交流するように努めましょう。
また、管理組合が主体となって、夏祭り・コンサートといったイベントや防災訓練などを開催し、マンション所有者同士が顔なじみになれる機会をできるだけつくりましょう。皆が親しくなれば、そのうちに建物等の維持・管理や生活上のルールについての意見交換も自然にできるようになっていきます。
「二つの立場」を理解すれば、管理組合の重要性や仕組・運営も理解できます。ぜひ良好なコミュニティを形成し、素敵な居住価値のあるマンションをつくっていきましょう!
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