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第1回:あなたのマンションは管理員にとって「良い職場」ですか?

 マンションに関する相談は数多く寄せられますが、中には、マンション管理組
合や居住者の無理解がトラブルの原因を作っているような事例もあります。今
回は住込み管理員についての相談を例にお話します。
 相談は、「マンションに住込みの管理員がいるが評判が悪い。これまでも管
理員の都合による交代は頻繁にあったが、今回はこちらから管理会社に交
代を要求したい。どのように対処したらよいか。」というものでした。
 相談者は、「管理員室の家賃はただ、水道光熱費も管理組合負担。こんな好
条件なのだからなり手はいくらでもいるはずだ。」と言っていました。しかしよく
聞いてみると、「住込み管理員だから当然」との理由で、早朝から深夜にわた
り、居住者に届いた荷物の管理や共用部分照明の点灯・消灯、入口自動ドア
の施錠・開錠といった様々な細かい業務をさせていることがわかりました。さら
に、居住者の中に、管理員に個人的な用事を言いつけたり、「自分の駐車区画
に不法駐車があった」と深夜に管理員室に怒鳴り込む人がいるにもかかわら
ず、管理組合として何の対処もしていないとのことでした。
 ここまで話を聞いて、このマンションに管理員が定着しない理由がよくわかりま
した。管理員は、たとえ住込みであろうと「召使い」ではありません。皆さんのマ
ンションを「職場」とすることを選んだ勤労者です。職場の雰囲気や労働条件が
悪いことがわかれば、働く意欲を失ったり、辞めてしまったりしても不思議では
ありません。このケースでは、マンション管理組合自身が「住込み管理員への
不満」の一因を作り出していたと言えます。
 マンションにおけるトラブルの相談では、多くの方が「自分は被害者であり悪い
のは加害者だ」と主張されます。事実そのとおりの場合が多いですが、中には
上記の相談のように、相談者自身の「無理解」がトラブルの一因となっているこ
ともあります。このようなことのないように気をつけたいものです。
 ちなみに、「好条件」なはずの住込み管理員は、長時間拘束や居住者からの
筋違いな依頼・クレームなどが嫌われ、なり手が少ないのが実情のようです。
もし良い管理員を確保したいなら、マンション管理組合の側でも、管理員が心地
よく働ける環境を作る努力が必要かもしれません。あなたのマンションは管理員
にとって「良い職場」ですか?
   
 
   
                       NPO埼管ネット 主任相談員 久保泰男
                                         (07/08/15)



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