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TOP : 第9回 あなたのマンションも狙われている!
 投稿日時: 2008-12-19 (794 ヒット)

-管理組合の防犯への取組みについて- 

 

 かつて「安全と水はタダ」といわれた日本ですが、今や大きく変わってしまいました。

 今回はマンションにおける犯罪とその防止策についてお話したいと思います。

 

●マンションで起こる犯罪

マンションで発生する犯罪には、「外部からの犯罪」と「内部からの犯罪」があります。

「外部からの犯罪」とは、侵入窃盗・車上荒し・自転車盗難・痴漢などです。

「内部からの犯罪」とは、管理会社やその担当者、または理事長・役員等による修繕積立金や管理費の横領です。また、新たな形式の犯罪として、名誉毀損・嫌がらせ・暴力行為等を伴う住民同士の紛争も増えてきています。

今回はスペースの都合上、「外部からの犯罪」のうち、侵入窃盗を主に取り上げますが、「内部からの犯罪」も深刻です。被害額の大きさや資産価値の低下の観点から考えても、早急な対策が必要であるといえます。

 

●侵入窃盗の発生状況

 マンション居住者にとって最大の関心事は、住居への侵入でしょう。

侵入窃盗の発生件数は、近年増加の一途をたどっていましたが、平成14年をピークに減少しつつあります。

検挙率は、平成10年で約7割でしたが、その後一時3割を割込みました。しかし最近では大きく改善してきています。

マンションの侵入窃盗の被害は、戸建よりは少ないとはいえ、侵入窃盗全体の約23%を占めています。侵入窃盗の手口は「空き巣」が最も多く、「忍込み」と「居空き」の3手口を合せると、全体の約60%になります。

 侵入口は、4階建て以上では玄関が50%を占めていますが、3階建て以下では66%が窓です。

侵入手段は「ガラス破り」、「施錠開け」などですが、意外に多いのが、無施錠のドアなどからの侵入です。ごみ出しや近所への買い物などの際に、「わずかな時間だから」と、鍵を掛けずに外出している間に狙われてしまうわけです。防犯への意識がまだまだ低いと言わざるを得ません。

 一時世間を騒がせた「ピッキング」や「サムターン回し」は平成15年をピークに激減しています。法改正によりピッキングの道具を持ち歩くこと自体が犯罪とされるようになったことや、防犯性能の高い鍵への交換が進んだことによるものでしょう。

しかし、新手の侵入手段が欧米で普及し始めており、日本への登場も間近と言われています。一つは「バンピング」といいます。「バンプキー」と呼ばれる特殊なキーを使うものです。このキーはインターネットで購入できるそうです。もう一つは、「メルティング(溶解破錠)」です。これは、強酸を鍵穴に流し込んで内部を溶かしてしまう方法だそうです。

犯罪者も次々と新手の手口を開発してくるので、対策には限界があります。留守にする以上は狙われることを覚悟して対策を考えることが必要です。

階層ごとの侵入被害状況をみてみると、やはり1階から3階くらいまでの低層で多く発生しています。しかし、6階以上での発生も多く、高層階だから安心とはいえないことが分かります。

また、近年住宅侵入犯罪が増えているのは、近所づきあいなどが希薄になり、“他人への無関心”が犯罪を助長しているせいでもあります。捕まった侵入犯の供述によると、犯行を諦めた理由として最も多いのは、「近所の人に声を掛けられたから」だそうです。マンションの居住者同士がお互いをよく知り、良好なコミュニケーションを築くことが大変重要であることが分かります。

 

●マンションの防犯対策のポイント

 防犯対策としては、マンション居住者の防犯への意識を高めることに尽きます。侵入犯が「入りやすそうだ」と感じるマンションから、「入りたくない」と感じるマンションになるよう、日頃から対策をしておくことが必要です。

個々の居住者の対応としては、①戸締りを忘れないこと②上層階でも油断しないこと③防犯性能の高い建物部品(CPマーク付の鍵等)を利用することがあげられます。

管理組合としては、共用部分のうち、物理的・心理的に「誰もが入りやすく、誰からも見えにくい場所」について、「入りにくく、見えやすい場所」に変えるよう考えてください。その際は、「防犯優良マンション認定制度」、「住宅性能表示制度の防犯性能」などの制度や、防犯アドバイザー等の専門家をうまく活用してください。

 

●マンションの防犯対策と管理規約

戸建住宅と異なり、マンションの防犯対策では個々の住戸である「専有部分」と、全員で管理する「共用部分」とをしっかり区別するとともに、場合によってはそれら区分の変更が必要になります。変更にあたっては「区分所有法」やそれぞれのマンションの「管理規約」をしっかり理解しておくことが必要です。マンション管理士等の専門家に相談することをおすすめします。

 なお、「管理規約」は不変のものではなく、それぞれのマンションの管理・運営の実態や社会情勢等に応じて改正していくべきものです。防犯対策を機に、総合的に見直されるのがよいでしょう。

 

●終わりに

 防犯を考える上では、「自分の財産と命は自分で守る」ことが原則です。マンションの管理・運営と同じで、人任せにしないことが重要です。また、普段から居住者相互の良好なコミュニティを形成しておくことが必要なのは言うまでもありません。

皆様がマンションで安心・安全に暮らすために、本セミナーが少しでもお役に立てば幸いです。
 

 資料を見る(PDFファイル) 
埼玉県マンション管理士会 
 (08/12/19)

 



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