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建物
建物 : 第73回:マンションの地震対策を考えてみましょう
 投稿日時: 2011-08-24 (1309 ヒット)


 今後、東日本大震災や阪神大震災のような大地震が襲ってきたとき、皆さんは、何が一番心配になりますか。



≪マンションの倒壊危険と液状化危険≫
 地震の強い揺れにより建物が倒壊して、下敷きになるのではないか。地盤が液状化して建物が傾くのではないか。こうした心配の声をよく聞きますが、実は、鉄筋コンクリート造のマンション(昭和56年以前に建築された一部の建物を除き)では、震度7の揺れにも耐える耐震性があり倒壊の危険はほとんどなく、また、地盤が液状化したとしても、地下数十メートルの深さの岩盤まで、鉄筋コンクリートの杭が打ってある(低層の一部の建物を除き)ため、マンションが傾く心配もほとんどありません。
 しかし、部屋の中では、特に上層階では大きな揺れに見舞われることになるため、特に子供やお年寄りの寝室などは、必ず家具等の転倒・落下防止措置を行っておく必要があります。また、破損したガラスで怪我をすることが多いため、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。

≪災害時にはトイレと水の確保が大切≫
 災害時に、ないと最も困るものは、トイレと水ではないでしょうか。
 まず、トイレですが、地震によってマンションの下水配管が使用不能になることは、過去の例をみても少ないため、風呂の残り湯をためておけば、各住戸のトイレは使えるものと考えられます。
 しかし、トイレが使えなくなることにも備え、管理組合又は各住戸において、次のような簡易トイレ又は仮設トイレを準備しておくべきでしょう。
①簡易トイレ(ポータブル型で、凝固剤付のもの)
②災害用仮設トイレ(屋外組立式で、便槽付のもの)
③マンホールトイレ(下水マンホール上に設置して使用するもの)
 次に、水ですが、災害時に一人が一日に必要な飲料水は3ℓといわれていますので、人数×3ℓ×3日分の水をペットボトル等で備蓄しておく必要があります。
 なお、高架水槽を設置しているマンションでは、停電により給水ポンプが停止しても、高架水槽に残っている水は、落差により各住戸で使用することができます。
 また、受水槽を設置しているマンションでは、次の措置を行うことにより、受水槽内の水も使用することができます。
①地震により受水槽が倒壊しないよう必要な耐震性を確保しておく。
②地震発生後、速やかに受水槽の給排水管のバルブを手動で閉鎖するか、「地震連動の自動遮断装置」を設置し、受水槽内へのにごり水の流入や受水槽からの漏水を防止する。
③受水槽に非常用の蛇口を設置しておく。

≪情報伝達にインターホンの活用が有効≫
 また、災害時には、マンション内における情報伝達も大変重要です。
 マンション内での火災発生状況、逃げ遅れの情報、安否情報、エレベーターの運転状況、仮設トイレ・給水、その他災害時に必要な情報をタイムリーに伝達する手段として、管理室等からのインターホンでの一斉放送が大きな役割を果すものと考えます。
 インターホンが更新時期を迎えている管理組合は、こうした機能付のインターホン(バッテリー内臓)の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

 今回は、マンションにおける地震対策の一部を紹介しましたが、お金をかけて備えを充実させたとしても、住民の防災意識やコミュニティが十分形成されていなければ、対策は万全とはいえません。いざという時のために、日ごろから理事会等が中心となって、防災訓練の実施や防災対策について話し合う機会を設けることが大切です。

一般社団法人首都圏マンション管理士会埼玉県支部
マンション管理士 及川忠良
 


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